2002/02/04  雨上がり。

朝起きると、いつの間に雨が止んでいて、
突然、また雨粒の残った葉っぱ達が見たくなって
家の周りを歩き出す。

久々に目が楽しいと言って、瞬きを増やす。

見付けたこの葉は雑草、生まれて初めてこんな
脚光を浴びたであろう雑草。
ず〜っとここに居た、春を待つ草。

周りの空気がひんやりしていて、新しい気持ちになる。

ちいさなピンポン玉サイズのミカンは
ハンパなく酸っぱいよ。
でも果物ほど雨粒が似合うものはないんだなぁ・・と
思わずシャッターを切る。
夢中になって雨上がりの昼をスニーカーで歩くと、スニーカーに沢山の泥が付いていた。

子供の頃はその泥を近くにあった水たまりで落としたりして・・
余計に靴を汚して悲しくなったりした事をふと思い出す。

お母さんに何て言われるだろう・・・。
家に向かう足取りが急に重たくなって、言い訳をいくつも頭の中で組み立てる。

あの頃はお母さんに怒られるのが何よりも怖かった(笑)
でも今は時々怒られることに、なんだか口角が喜んでる事に気付く。
雨をいっぱいに含んだ苔。
限界まで雨を飲み込んで、また続く晴天の日にそなえる苔(笑)
ひとさし指でおさえると面白い。じゅ〜〜って。

勿論湿った指は、その辺で拭く(笑)
幼い妹が置き去りにした、おままごと使用の食器(笑)

これにも雨がたっぷり注がれていた。

時々、母のお気に入りの食器をこっそり持ち出して
遊んでいるのが見つかると本気で叱られていて笑えてしまう。

なんだか哀愁漂っていたので納めてみた。
タッパー・・って所がね、母の思惑を感じずにはいられない(笑)
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