2002/03/31 穏やかな陽。
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暖かくなったり、急に肌寒かったりしたこの頃。
でも日のあたる場所にはちゃんと春の陽が
少しまどろっこしく転がっていて、
気持ちが何だか救われる。

心の中にあった大きな氷が少しづつ溶かされて
少し麻痺していた感覚が優しく、温かく戻されていく。

私の中で春の陽には例えばそんな力がある。
岩にしがみつく緑の葉。
ユキノシタ。

例えばこれにはこんな力がある(笑)

この葉をすり鉢ですってガーゼでこした汁を飲むと。。。

解熱作用がある。
でもとんでもなくマズイ。
幼い私の舌をごまかそうと母が蜂蜜を混ぜるのだけど、
それはそれで、とんでもなくマズイ。
初めてこの花を見たときは思わず感動した。
「おもちゃみたいな花」とも思った。
真っ赤な花が幾つもぐるりと並んで、
ピンポン玉サイズの陽の花に。
その花がいくつもいくつも咲くこの木は
心の中まで温かくなってくるような陽のかたまり。

穏やかになったり、
急に寂しくなったり、
優しい気持ちになってみたり・・

春の初めの空のような心を
何にも言わず煌々と照らしていてくれる。